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スイーツ商品開発の費用相場と所要期間・スムーズな開発の進め方
2017.7.24 2021.5.29 2022.2.2 更新
スイーツ商品開発には、最低で費用がいくらかかるのか相場を知りたい。期間はどのくらい見積もるの?どんなスイーツでも頼めるの?やり取りはどんな感じ?等
商品開発の基本について、経験21年のスイーツコンサルタントが実例を交えて分かりやすくまとめました。はじめてスイーツの商品開発を検討された際、ぜひご覧いただきたい内容です。
目次
- ○ 費用は最低10万円~相場を比較してみた
- ○ 話がトントン進む最初の1歩・依頼の仕方
- ○ こだわりポイントを絞ると金額は安くなる
- ・期間は1か月~のんびり進行だと費用安
- ・ドーナツ・わらび餅・グミまで幅広く
- ・じっくり押さえたいスイーツ開発ポイント
- ○ スイーツ商品開発の費用概算・まとめ
費用は最低10万円~相場を比較してみた
まず「個人パティシエ」は費用は安いです。
その理由は、依頼者側が「指示を出す」必要があるから。ぼんやりしたイメージではパティシエは動きません。指示には専門知識を要するため「安いけど難しい」です。
次に「開発機関」に依頼するケース。少々費用はかかりますが事前に経験や知識が要らないのがメリット。「高いけど簡単」です。
それぞれの違いを、もう少し詳しくご説明します。
「個人パティシエ」に依頼すると良いケース
・パティシエの知り合いがいる
・イメージが固まって、コロコロ変わらない状態だ
【デメリット】
指示を出すだけの専門知識が要る
ツテがないと断られる確率が高い
「開発機関」に依頼すると良いケース
・パティシエの知り合いがいない
・イメージが固まっていない段階で相談したい
・断られるのは面倒だ
【デメリット】
窓口係はパティシエではない
「確認しますので少々お待ち下さい」が続く
窓口係の当たり・ハズレが激しい
▷有料レシピと無料レシピの決定的な違い 商用レシピにお金を払う意味(←タップすると開きます)
話がトントン進む最初の1歩・依頼の仕方
△ヴィーガンのデコレーションマフィン
ここでスムーズな「スイーツ開発の依頼の仕方」をお伝えします。
①画像を1点用意(イメージ近いものを探す)
②お菓子のご要望を3つに絞ってまとめる
③完成商品の販売ルートの概要を決めておく
この3点を事前に決めておくだけで、どこへ依頼するにも「費用や期間」が格段に見積りやすくなりました。大幅に無駄なやり取りを削減できるでしょう。
▷スイーツ商品開発・監修・コンサルティングで何が完成できるのか?(←タップすると開きます)
こだわりポイントを絞ると金額は安くなる
スイーツ開発は、こだわるほど「どんどん金額が上がる」ため、ご要望は優先順位を付け、数を絞ります。実例として以下にケークアバンチュール(当事業所)で頂戴した「おからクッキー」の案件をご紹介します。
【ご要望3つ】
①卵不使用
②小麦不使用
③柔らかいサクサク食感
10万円で試作1回パックを実施後、後でフレーバーを増やす等、こだわりを足されています。(追加料金発生)
おそらく他所の商品開発機関さんのホームページを調べても費用は「明記されていない」と思います。詳しくご要望をお聞きする前に「いくらです」とはサービス特性上言えないので、無理もありません。
「正確な金額を教えて!」という場合は「丁寧なヒアリング」が必須です。
▷スイーツ商品開発専門機関で素人(飲食未経験者)の依頼が断わられる理由(←タップすると開きます)
期間は1か月~のんびり進行だと費用安
△東京二子玉川キッチンご試食会の様子
「開発の所要期間」と聞くと「お菓子を作ってもらうのにかかる時間」みたいなイメージですが、実は最も時間と労力がかかるのが「調整作業」です。
例えば、個人のパティシエを探すとか、開発機関の窓口さんとの「どうする・何する」やり取り作業等です。
お菓子本体を作る「作業時間」は決まっていても、作業に入るまでの「前調整」・作業過程での「微調整」・作業完了後の「後調整」と、形無きものを生み出すには「調整」だらけです。
当方の試作1回パックは、調整全般を含めた所要期間が【1か月】です。1か月の内訳は以下の通り。
1週目:ヒアリング
2週目:材料選定
3週目:試作
4週目:試作品送付か・キッチンにてご試食
これは業界内でトップクラスのスムーズさです。
▷スイーツ商品開発の前に知っておくべき たった1つの重要事項とは(←タップすると開きます)
ドーナツ・わらび餅・グミまで幅広く
△ご当地フルーツ入りのわらび餅
こんなスイーツ受け付けてないですよね…?と恐る恐るご連絡いただくことが多いです。以前に他へ相談して断られた経験がおありなのでしょう。
通常は「ドーナツ開発」のことは「ドーナツ開発屋」、「グミ開発」なら「グミ屋」といった具合に、○○の専門機関や、それを得意とするパティシエに依頼しないと煙たがられます。
ケークアバンチュールでは、はじめて商品開発をする方にも「分かりやすく・丁寧に」お伝えするのをモットーにしています。もちろんスイーツジャンルも幅広く対応しております。
▷スイーツ商用利用レシピをオーダーでお作りします・最短7日のお急ぎ仕上げ(←タップすると開きます)
じっくり押さえたいスイーツ開発ポイント
△スイーツの形状の違いで議論する様子
「個人パティシエ」は、ヒマな時だけ話を聞いてくれる気まぐれな1面があり「忙しいと話が進まない」等、先が読みにくいです。また知識がないと近づきがたい印象で、依頼者側が勉強しないと途中で話が嚙み合わなくなります。経験値もバラバラで、開発商品に追々不具合が生じるリスクは高いです。
「開発機関」は窓口の人当たりが良い一方、パティシエに聞かないと何も分からないタイプだと「相当な開発期間」を覚悟した方がいいでしょう。
ケークアバンチュールでは、私が窓口担当をしております。お菓子の現場と、製菓学校勤務の経験がありパティシエとの通訳はバッチリ。お気軽にご相談下さい。
▷スイーツ商品開発よくある質問をまとめた ご一読いただきたいページ(←タップすると開きます)
スイーツ商品開発の費用概算・まとめ
スイーツ商品開発の費用対効果は「見えない調整力」で決まると思っています。費用が安くても振り回された挙句、結局完成しませんでした…では報われません。では「どこに頼むべきか?」迷われると思います。
もし、分かりやすいのがいい!ということであれば「ケークアバンチュール」で、お手軽価格とスピード感あるスイーツ開発をお試し下さい。こそだて世代の女性パティシエを起用することで、費用を抑え・プロがこどもに食べさせたい良品スイーツをご提案します。
自動情報配信ではございません。ご登録だけですと、何も流れて来ませんので、ぜひ記事のご感想などコメントをお願いします(^.^)
◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します。
商品開発をしたり、製菓業界の知見をお話したり、パティシエに技術指導をしたりしています。10年続ける人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)21年在籍している珍獣です。
つきえ経歴(←タップしてご覧下さい)
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