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出産後もお菓子の仕事を続けてきた方法・これまで8年間の軌跡

2019.1.29 3.05 5.30 12.18 2020.4.06 7.15
2024.1.27 更新

出産後も、お菓子の仕事を続けてきた方法について、これまで8年間の軌跡をご紹介したいと思います。もちろん仕事と「こそだて」において望むバランスは人それぞれなので参考程度にご覧下さい。

「どうやって続けてきたの?」というご質問を頂戴する機会が増えたので、ここへ経験20年超えのスイーツコンサルタントがまとめてお伝えします。


▲5分の音声ラジオです。両手が塞がっていても耳だけで大丈夫

目次

どうして仕事を辞めざるを得ないのか

「パティシエ」職はファミリーイベント時が、繁忙期です。クリスマス、ハロウィン、ひな祭り、こどもの日、母の日…家族が集まる、お祝いイベントで仕事が忙しくなります。つまり仕事を続ける限り「ご自身の家族」とは一緒に過ごせない、というジレンマが発生します。

特に「こども」が産まれたら、お子さんと一緒に過ごしたい、と思うのは不思議な事ではありません。どちらを取るか?と問われれば、こそだてを優先する人が多いのも事実。

私も同じように考えた1人で、これまで仕事で蓄積したスキルは活かしたいし、ブランク無く続けたい、やりがいのある仕事をしたい。そんな風に考えていました。

同じように考えていらっしゃる方は、ぜひ記事を最後までご覧になり、こそだてやパティシエ職について気楽に話したり、相談できる環境を持って下さい(毎月定期の交流会、不定期のライブ配信など実施しております)そうすれば、この先の状況は変わると思います。

お手本となる前例(モデルケース)が少ない!

私自身も現役当時、パティシエって結婚・出産したら、どうやって続けていくんだろう?とボンヤリ他人事のように感じていました。

ご夫婦でケーキ屋開業されるケースは時々見かけますが、女性パティシエ全員が、運よく相手を見つけて自店舗独立できるとは限りませんし

こどもを任せられる親兄弟がいないと長時間働けません。パートナーが家事育児を全部担ってくれることも考えにくい。

周囲を見渡して家庭優先で働くパティシエ(パティシエール)も見かけないし、どうやら無理だよね、やっぱり諦めるしかないよね~なんて考えつつ、ついに自分が35歳になっちゃったんですね。

交流の場について(定期&不定期)ご案内

ここで先に交流会(リアル+オンライン同時開催おしゃべりの会)のご案内をしておきます。パティシエ現場のピリついた雰囲気の中で周囲に何か相談する余裕はなかなかないと思います。ただ1人で悩んでも上手い手立ては持てないはずです。

その状況から、いつでも質問・相談できて、似た状況にある仲間を見つけて、それだけで気持ちは軽くなるものです。

今後、結婚・出産してパティシエ、まだ続けてるよ!という実践者は増えてくるはずで、そんな話を聞けたり、ご自身の理想の働き方に近いことをしている人間に関わるのが一番良いと思います。

良条件で復職する、商品開発を始める、講師になる、自宅でお菓子教室を主宰する…そうか!その手があったか!なんてヒントが見つかるかもしれません。

お菓子の仕事タイプを「変換」してみた

△スイーツコンテストで審査員をさせてもらう
結局、私は35歳で妊娠&出産の機会を頂戴して、その後もお菓子の仕事を続けるべく、元々勤務していた製菓学校の教師職を辞めます。もちろん続けても良かったのですが…

当時「こそだて」しつつ、お菓子の仕事を続ける方法がほぼ皆無で、卒業生が出産を機に、皆辞めていくのが気掛かりでした。せっかく製菓学校を出たのだから、何か続ける道があってもいいのに、と漠然と考えていて、それなら自身で実験模索してみよう!と考えたのです。

仕事を続けるステップ①
【独立する・フリーランスパティシエになる】
優遇された製菓学校を辞め、産後5カ月で敢えて独立してみました。独立した分、家族優先で好きな時間、好きな仕事ができるメリットはあります。

仕事を続けるステップ②
【作る以外の役割を編み出した】
お菓子を「作る」のが一般的なパティシエですが、私はお菓子を「教える・伝える」プロフェッショナルとして路線変更しました。

仕事を続けるステップ③
【オンライン化した】
こどもが、まだ小さい頃は自分都合(息子の体調など)で、お客さまとの約束が守れない事態を減らすため、事業内容を極力オンライン化してきました。それはコロナ禍以前から、独自に行ってきたもので、まだ「オンラインレッスン」という言葉が今より普及していない頃の話です(私は遠隔レッスンと呼んでいました)

自分が持っている、使えるスキルは何か?

△お菓子を作る仕事ではないけれど....
私のケースでは出産時点で、現場パティシエとして7年半、製菓学校で7年半の実績があったので、独立しても何とかなるだろう、位に呑気に考えていました。(実際にはめちゃくちゃ苦戦しますが、失敗談は交流会にて)

お菓子を「作る」仕事から「伝える」仕事へシフトしようと思ったのも、もちろんこれまでの経験を活かすためです。今でも「伝え方の上手い下手」という面で常にスキルを蓄積中です。

特に、オンライン(LINEチャット)で「ナッペ絞り」をお伝えする講座を実施しているのですが、プロ向けの技術習得(現場で通用するレベル)を、お約束していますので、それはそれは「伝え方の技術」が鍛えられます。

とにかく「続ける!」を目標にしてきた

△お菓子の開発に混ぜてもらう事も
私自身、こそだてと仕事の両立において、目標の下限が「お菓子の仕事を、とにかく続けること」でした。そもそも「ナッペ絞り」をプロパティシエにお伝えする講座を始めたのも、技術があれば「パティシエ(ール)」を続けるのに有利だから、という理由からです。

結婚出産しても仕事の質や収入を、なるべく落とさないように、今すぐできる準備の1つが技術を身に付けることだと考えたからです。(ナッペできません、だと重要な仕事は任されにくい)それは、自身の経験でも感じました。

こそだてしながら、お菓子の仕事を続けていくのに必要なのは努力や根性ではありません。必要なのは「生きた情報」です。

◆ パティシエを続けていく上で「壁」は何? 結婚出産・技術不足・職場の雰囲気・人間関係

◆ どんな状態なら仕事を続けていけそう? 
シェフに認められる・資格を取る・家族の応援

◆ 経験5年でパティシエを辞めてブランク3年。今妊娠6か月。ブランク広がる一方で不安、、

◆ 技術的な質問はピリピリした職場の雰囲気で聞けない、、、

◆ いっそ独立しようと考え中。その際に有利になる資格を知りたい。

毎月24日の交流会にぜひ、ご参加下さい。

出産後もお菓子の仕事を続けるには・まとめ

△こどもが3か月の頃の画像です
こそだて世代のパティシエは、似たような属性で集まってコミュニティ化した方が快適だと思います。私自身も「MOTHERSWEETS®」というチーム(スイーツの商品開発事業)の働き方を模索中です。

これが正解!というのはありませんが、各々が希望する働き方を選べるように選択肢が多いに越したことはありません。

お気軽にLINEから交流会に参加の旨、ご連絡下さい(月江直通で自動情報配信ではございません)


◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します

パティシエを続ける方を応援しています。10年続ける人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)24年在籍している珍獣です

つきえ経歴(←タップしてご覧下さい)スイーツ技術コンサルタント

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