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スイーツ開発における進行管理(ディレクション)や面談の必要性とは
スイーツ開発における進行管理(ディレクション)や面談の必要性とは。スイーツ開発を始めるにあたり「スイーツ事業自体」が未経験で進めるケースではここから先のお話は非常に重要です。
いわゆる「お菓子が作れる人」(パティシエ)に依頼をすれば良いのでは?という認識では恐ろしく危険です。経験20年超えのスイーツコンサルタントがお伝えします。
目次
- ○ 製造(パティシエ)とのやり取りは困難
- ・全国にパティシエは30万人いるらしい
- ・パティシエが使う「言語」があります
- ○ 通訳やガイドの仲介者が必要
- ○ 手前味噌ですが、通訳者で決まります
- ○ スイーツ開発通訳者の重要性・まとめ
製造(パティシエ)とのやり取りは困難
スイーツの商品開発を行う際には、いわゆる「天才パティシエ」と組む必要があります。単なるパティシエだと既存のレシピ通りにお菓子は作れても、オリジナルのレシピを生み出す事はできません。
商用化できる(ビジネス向けの)レシピ構築ができるパティシエは全体の1%と言われていて、つまりパティシエの中でもエリートを捕まえて、お付き合いを続けることになるのです。
全国にパティシエは30万人いるらしい
レシピ通りにお菓子が作れるパティシエが全国に30万人ほどいて、その内の1%(約3000名)が新商品のオリジナルレシピを構築できる天才パティシエに属します。
天才パティシエ達はオーナーシェフとしてご自身のお店を経営していたり、有名ホテルで製菓長をしたり、業界の重鎮として組織に名を連ねている等…
まあ、フリーでウロウロはしていないので簡単に見つけられません。世間から誰でもコンタクトが取れる位置にはいないのが現状です。
パティシエが使う「言語」があります
仮に連絡が付いたとしても「使う言語が違う」問題が勃発します。いわゆる製菓に関する「専門用語」が使えない方とは、仕事のやり取りが進まない事態に直面します。
英語圏でビジネスをするのに「英語ができない」のと同じで、スイーツの商品開発を行うのに「レシピ構築の公用語」が通じないのは致命的です。
天才パティシエと同等にやり取りするには、およそ3000名が使いこなす「特殊言語」を汲み取る必要があります。ちなみにアゼルバイジャン語を話す人が世界で3,300万人いるらしいのですが…
それよりずっとずっと特殊な言語を、日常会話のレベルでなく「ビジネス会話」で進めるのは到底無理なお話です。間違っても直接取引しよう、と考えてはいけません。
通訳やガイドの仲介者が必要
そこで私のような「通訳者」の役目を持つ人間が登場します。分かり辛いのは天才パティシエも、傍目には日本語を使うので「ワンチャン通じるかも」と思ってしまいがちなところ。
ただ日本語で通じるのは世間話だけでスイーツの開発、ビジネスの話はできないことに変わりありません。
手前味噌ですが、通訳者で決まります
天才(パティシエ)は往々にして偏りがあります。1つの能力に特別秀でている人物には、驚くほど不得手な作業があったりします。いわゆる普通の人とは違うから天才なのです。
つまり
・「普通は」伝わる事が全然伝わらない
・「普通は」分かることが全然分からない
・「普通は」間違えない事を勘違いする
一般常識的なルールや慣習、文化は「製菓の最前線」では通じず、まるで人口3000の特殊民族とやり取りする気持ちで挑む感覚だと思います。そのぐらい世界が違うのです。
スイーツ開発通訳者の重要性・まとめ
スイーツの商品開発を行うのが初めてで「仲介者」を付けない感覚は、登山の経験が無いのにエベレスト登頂にノーガイドでいきます!という感覚と同じで
「ガイドが付けられない」なら、そもそも挑戦を止めるべきだとお話します。私自身も確実な「成功法」をお伝えできる人間ではありませんが「それは絶対失敗する」という事象は、経験上「リスク対策」としてお話できます。
LINEからご相談内容をお聞かせ願います。(月江直通で自動情報配信ではございません)
◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します。
商品開発をしたり、製菓業界の知見をお話したり、パティシエに技術指導をしたりしています。10年続ける人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)24年在籍している珍獣です。スイーツ技術コンサルタントとして活動中。
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