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スイーツ商品開発をスムーズに進めるための事前確認事項ベスト10

2017.7.14 2023.4.27 更新

スイーツ商品開発をスムーズに進めるための事前確認事項ベスト10について。ご検討の段階で「ある程度」作りたい商品像が出来上がっていると開発着工までがスムーズです。

「何かいい感じに!」と投げる場合は以下の10項目を共に煮詰める作業から入ります。経験20年超えのスイーツ技術コンサルタントがまとめてお伝えします。

目次

開発をスムーズにするトップ10の項目

①一貫させる考え(コンセプト)
②メインのお客さん
③キャッチフレーズ(分かりやすい1言)
④どんな欲求が満たされるか
⑤どこで売るか(WEB・実店舗)
⑥イメージ図(ラフ画)
⑦特徴(競合との違い)
⑧仮称
⑨想定価格
⑩ベンチマーク品(参考にしたい商品)

①コンセプト

商品コンセプトとは例えば、掃除機「ダイソン」ですと「吸引力が変わらない、ただ1つの掃除機」のフレーズが有名ですが、このコンセプトがブレてしまうと、どこを目指して(優先して)開発すればいいのか?分からなくなってしまいます。

②メインの客層

どんなお客さんに売りたい商品かを明確にします。性別・年代はもちろん
・ダイエット中だけどお腹いっぱい食べたい
・アレルゲン除去で皆と同じケーキが食べたい
・植物性の材料だけで美味しく食べたい

何を考えているお客さまなのか明確にするほど、より売れる商品へ近づけることができます。

③キャッチフレーズ

この商品を知らない人にも伝わりやすい「1言」を考えます。メインの客層が決まっていると考えやすくなります。

④どんな欲求が満たされるか

メインの客層が考えている
・ダイエット中だけどお腹いっぱい食べたい
・アレルゲン除去で皆と同じケーキが食べたい
・植物性の材料だけで美味しく食べたい
といった欲求のうち、何を解決する商品なのか考えます。

⑤どこで売るか

売り場の設計により【商品移動距離】の算出ができます。移動距離の短い商品ほど開発難易度は低いです。例えば、クレープの移動販売では基本的に「その場」で商品が消費されるケースが多いです。

反対にお土産品や通販などは商品の移動距離が大きくなる分、破損リスク、日持ちのリスクなど考慮するため、開発難易度は高くなります。

⑥イメージ図

商品の大まかな形・サイズを決める必要があります。同じ生地でも形とサイズを変えるだけで全く別の食感になるからです。

例えば「たこ焼き」が円盤状になったら、まるで「お好み焼き」のようですし、たこ焼きサイズをビー玉程に小さくしたら、もはやあのたこ焼きではないと思います。具体的な形、大きさは重要です。

⑦競合との違い

お客さまから見れば、似たようなお菓子ばかりで違いが分かりません。特長を明確にできないと売れにくくなります。

⑧仮名称

コンセプトやキャッチコピーを考慮しつつ、仮の名称を付けておきます。

⑨想定価格

競合(類似品)を調べ、それらより高く売れる方法を考えます。今のご時世、材料費、人件費、燃料費等、値上げが続くことは容易に想像できます。高くても売れる価値を開発当初から設計することが重要です。

⑩ベンチマーク品

お手本(参考)にしたい商品を決め、取り寄せし試食分析します。ベンチマーク品は複数個あっても問題ありません。

スイーツ開発ヒアリング10項目・まとめ

スイーツの商品開発時はもちろん「売れる商品」を前提としてご提案致します。美味しいお菓子(レシピ)が作れれば勝手に売れるのではなく

「売れるお菓子」ははじめから売れる設計になっていたのをこれまで拝見してきました。売れるお菓子を開発するには「何となく」ではダメで【商品設計図】が無いとそもそも着手できないのです。

当方で実施する事前の商品設計図作成についてご紹介しました。LINEからご相談内容をお聞かせ願います。(月江直通で自動情報配信ではございません)

◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します。

商品開発をしたり、製菓業界の知見をお話したり、パティシエに技術指導をしたりしています。10年続ける人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)23年在籍している珍獣です。スイーツ技術コンサルタントとして活動中。

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