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ナッペ絞り極意

口金(製菓クリーム絞り用)の分類&状況別の使い分け方を解説

2017.7.26 2023.3.19 更新

どの口金(製菓クリーム絞り用)を使ったらいいか?を迷ったら。口金分類&状況別の使い分け方を解説。サイズ・切れ数・形状の選び方について。

複数の種類がある口金も【デザイン別】や【使用難易度別】で考えると、自分にピッタリのものを選択しやすくなると思います。経験20年超えのスイーツ技術コンサルタントがまとめてお伝えします。

目次

最も使い回しが利く口金は?

【星口金「8切れ」6番サイズ】(絞り口およそ1㎝)を最も標準的な口金と考えます。というのも一般小売の生クリーム(200mlパック)におまけで付いてくるプラスチック製の口金は必ず星型です。

また以前私が勤務していた製菓学校の授業内で最も多用したのも【星口金・8切れ・6番】でした。

もし「1つだけ口金を買うなら」1番汎用性が高いものをお勧めします。

デザイン系統(エレガント・スタイリッシュ)

星口金「切れ数」による雰囲気の違い

8切れ・星口金

これより切れ数が少ないほど
・ポップでカジュアルに

10切れ・星口金

これより切れ数が増えるほど
・豪華でエレガントに
8切れ、10切れでも画像をよーく見比べるとわずかながら雰囲気に差があります。

絞りの並べ方で増やすバリエーション

ローズバッド・シェルの並びを変えるとデザインが増やせます。

【ローズバッド】1つずつ配置

ケーキの周囲に並べます

【ローズバッド】重ねて配置

連続して重ねて絞ります

【シェル】1列にまっすぐ並べる

ケーキのフチへ絞ります

【シェル】左右に振り分けて並べる

少し角度を付けます
同じ絞り技術でも配置の仕方で違ったデザインに見えるから不思議です。
・口金を変える
・配置を変える
・技術を組み合わせる
アレンジ次第でデザインは無限に生み出せます。

サントノーレ口金

サントノーレ口金を使うと
・スタイリッシュ
・絞りの所要時間が短い(短時間で空間を埋める)
・簡単にボリューム感が出せる
特長があります。

技術難易度別(絞るのが簡単~難しい)

口金には
【向きのある・なし】と
【立てて・立てないで】絞るの別があります。

向きがある:難しい
→片目口金(ギザギザ)、フリル口金
向きがない:易しい
→丸口金、星口金
向きを間違える可能性のない口金の方が簡単と言えます。

バラ口金のアレンジ

難易度高めの【バラ口金】で【バラの花】と【フリル】を絞り分けています(同一口金を使用)

立てる絞り:難しい
→サントノーレ口金、バラ口金
立てない絞り:易しい
→丸口金、星口金

「向きのある口金」&「立てて絞る」デザインが最難関。クリームの状態を保てないとヘニャっとダレやすいです。

プロならではの口金の選び方・まとめ

簡単で汎用性が高い口金は「初心者向けのレッスン」に(講師・指導者層が多用)、短時間で空間が埋まる口金は「クリスマス」や「大量生産のケーキデコ」に(パティシエ現場で多用)、難易度の高い口金は「人と被りたくない」「オリジナル性」を求める際に(独立希望層が多用)。

他にも様々な切り口で口金は分類できると思います。お気軽にLINEからご相談下さい(月江直通で自動情報配信ではございません)


◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します

パティシエを続ける方を応援しています。10年続ける人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)23年在籍している珍獣です

つきえ経歴(←タップしてご覧下さい)スイーツ技術コンサルタント

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