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スイーツOEM商品開発「構想・着手・商品化」までの流れと課題点を公開

2017.06.01 2021.06.20 更新

スイーツOEM商品開発「構想・着手・商品化」の流れと課題点を公開。無形のアイデア企画をどうやって形に(商品化)するのか?

レシピ構築から試作代行、OEM先の選定等、全国規模のスイーツ商品開発のやり方と気になるポイント、課題対処法について、経験20年超えのスイーツ技術コンサルタントがまとめて分かりやすくお伝えします。

目次

レシピと製造マシンには相性がある

スイーツを機械製造する場合
・新レシピを機械に合わせ構築するのか
・機械が既存レシピに合わせるのか
2パターンが考えられます。

例えば、服と人間の関係ですと
①新スーツを人間に合わせて作るのか
②人間が既存スーツに合わせボディーメイクするか
をイメージいただくと良いと思います。

手元にあるスーツが偶然、着せたい人間にピッタリ合致するケースは少なく、どちらか一方が意図的に合わせにいく必要があります。

機械専用レシピを作るのが最速

中でも「特定ジャンルのスイーツ」に関しては、圧倒的に「機械に合わせた専用レシピ」を構築した方が早いです。

例えば、太った人が細身のスーツに即、体形を合わせるのは至難の業です。それよりは人はそのままでスーツデザインの工夫で体形をカバーしたり、魅力的に見せる方が早いのと同じです。

菓子製造機械の中でも「○○専用マシン(※)」はレシピに合わせることが困難な部類に入ります。

(※)専用マシンとは「該当の1種類」の菓子しか製造しないものを指します。冒頭画像にあったワッフルメーカーもその1つ。これでワッフル以外の菓子を作ることはありません。

他には「バウムクーヘン」「巻きラングドシャ」なども専用マシンに分類され、その機械に合わせた専用レシピを構築する必要性が高くなります。

OEM先はどう選べば良いか?

専用マシンを使ったスイーツを製造する場合
・機械に合わせた専用レシピを構築するため
先にOEM先の目途が立っている必要があります。

OEM先の選定方法としては
・相性が良く気持ちよくやり取りできること
が最も重要です。

スイーツ商品開発は長期戦です。1つレシピができれば終わり!でなく、新フレーバーを増やしたり、限定品を創作したり、継続してアップデートを行うもの。

「これからもずっと」お付き合いする可能性が高いですから「気持ちよくコミュニケーションできる」か否かをメインに考えるのがおすすめです。

0→1作業はリスクがいっぱい

専用マシンを持つOEM工場に依頼をかける際
・工場既存商品を基に、新レシピへ進化させる
のが手堅い方法です。

例えば、米粉のワッフルを開発する場合
OEM工場の既存ワッフル(小麦粉使用)の粉の1部を米粉へ置き替えするイメージです。

試作は米粉の割合を徐々に上げつつ行う必要があります。その際、機械操作を行う「現場技術者」さんの感覚が頼りになるケースが多いため、しっかりと耳を傾けます。

希望条件を無理強いすることは高リスクなことがほとんどで、よくよく話し合いの時間を設けることが大切です。

全国規模のスイーツ商品開発・まとめ

特定ジャンルのスイーツは「機械」に合わせたレシピ構築が重要となります。手元のレシピをいい感じに再現してくれる所はないかな?と探してしまうと

シンデレラの「ガラスの靴」状態で、いつ「これだ!」という機関が見つかるか分かりません…

OEM先の選定や仲介(現場通訳・解説業務)、専用レシピ構築に関するご不明点はLINEからお聞かせ願います。(月江直通で自動配信ではございません)


◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します。

商品開発をしたり、製菓業界の知見をお話したり、パティシエに技術指導をしたりしています。10年続ける人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)23年在籍している珍獣です。スイーツ技術コンサルタントとして活動中。

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