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こそだて世代のパティシエがチームを組みお菓子の仕事を続ける方法を模索中
こそだて世代のパティシエは、現状仕事を続ける手立てがほぼ皆無。結婚、出産を機に辞めるしかないのが当たり前、という状態が続いています。
その理由やパティシエ業界で女性が仕事を続ける上で「課題点はどこか」「打開策はないか」「自身で試みていること」を経験20年超えのスイーツ技術コンサルタントが分かりやすくお伝えします。
製菓技術専門誌「世界の菓子 PCG」の特集記事~女性パティシエの働き方を考える(←タップすると開きます)
目次
お菓子を「作る」仕事&こそだて
△産後に独立した頃
私は元々現場のパティシエで、お菓子を「作る」仕事に携わっておりました。元々お菓子作りが好きで始めた仕事であるものの、結婚出産し家族ができると続けていくのが難しい職業だと感じました。
その理由は「菓子屋の繁忙期」の大部分がファミリーイベントと重なっているから。クリスマスや、こどもの日、母の日…など家族や大切な人と過ごすシーンで登場するのが「お菓子やケーキ」です。
パティシエを続ける=自身は家族と過ごせない
こそだて世代の女性パティシエで家族との時間より大切なのは仕事!と割り切って考える人は少ないです。最終的に「家庭」を優先するため、仕事は諦める…という決断に至るのです。
お菓子を「作る」以外の仕事を考える
△こそだて世代のパティシエがレシピ考案
それでもお菓子関連の仕事を続けたい!こそだてと両立できる方法は無いか?と考えた時、お菓子を「作る」以外の仕事ができないか模索してきました。
現在の私は、お菓子を「作る」仕事ではなく、お菓子技術を分かりやすく「伝える」「解説する」「通訳する」のが仕事です。
そんな仕事聞いたことない、と思われる方も多いでしょう。事実、お菓子を作る「パティシエ」のように一般的な職業名はなく「スイーツ技術コンサルタント」と名乗って「お菓子の解説者」をしています。
また、解説者とこそだてパティシエが組むことで「スイーツ開発」に携わる取り組みもスタートしています。
・解説者(私)=窓口担当
・パティシエ=試作代行、レシピ考案
チームを形成することで、さらに仕事が続けやすくなると考えます。
商品開発のお仕事&こそだて
お菓子の解説者が何の役に立つのか?というと、1つ上記に挙げた「スイーツ商品開発」があります。ここでの登場人物は主に以下の3者です。
・ご依頼人(スイーツを開発したい人)
・私(解説・通訳)
・こそだてパティシエ(試作代行、レシピ構築)
仮にご依頼人とパティシエが直接取引すると、話が通じずトラブルが起こりやすくなります。例えば、使用言語(母語)が異なる際、通訳がいると意思疎通がスムーズにいくのと同様、「菓子世界に生きる人」には業界独自の常識や専門用語、文化があり「一般の方」との間には通訳が必要です。
お菓子のことはよく分からないけど、お菓子を開発したいなぁ…という場合に、私のような解説者(ガイド)がお役に立てるのです。
仕事拘束時間と家族時間のバランス
△プロモーション動画撮影での1コマ
こそだて世代のパティシエが仕事を続ける時の1番の課題は「拘束時間」だと思います。どうしても拘束時間の長い業種は向かない。できればフレックスタイム制(日々の労働時間の長さ、配分を柔軟に決定できる働き方)が最高。
そう考えた時にも上述の「商品開発」のお仕事は最適だと思っています。
・納期さえ守れば働き方は柔軟に操作可能
・経験が活きるやりがいのある仕事
・こそだてを強みにできる
ご依頼者側のメリットとしても
・経験豊富な世代の技術が得られる
・女性活用で社会的意義をアピールできる
・MOTHER SWEETS(こそだて世代のパティシエがプロ目線で我が子に食べさせたい安全で完成度の高い菓子)のオリジナルレシピを活用できる
と考えられます。
こそだて世代のパティシエが生き残る方法
私は菓子解説者の立場から「こそだて世代のパティシエ」と「スイーツ商品開発」事業に取り組む方々との橋渡しを積極的に行いたいと考えております。
自身が仕事を続ける上でも、同じく仕事の続けにくさを感じる女性パティシエにも、ご依頼者さまにもメリットある提案を心掛けております。LINEからご相談内容をお聞かせ願います。
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◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します。
商品開発をしたり、製菓業界の知見をお話したり、パティシエに技術指導をしたりしています。10年続ける人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)23年在籍している珍獣です。菓子と現場の人づくりスイーツコンサルタント。
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