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はじめてのスイーツ商品開発で失敗しないためのポイント3点とは

2016.04.28 2021.04.28 2024.1.10 更新

はじめてのスイーツ商品開発を検討中の方へ。特に異業種から参入される際、これを知らなかったがために失敗した…という業界ルールが無数にあります。

ルールを知らずに挑んでも、到底勝ち目はありません。ここでは特に重要なポイントを3つ挙げ詳しく解説致します。経験20年超えのスイーツコンサルタントが分かりやすくまとめてお伝えします。

目次

いきなり製造所(OEM先)に問い合わせしない

△菓子の「製造所」と「開発」は別機関です
よし、新しいキャンディーを開発しよう!そうと決まれば、どこかの「キャンディー製造所」に相談してみるか!という気持ちは分かります。ただ比較的規模の大きな製造所(OEM工場)では、ご新規からの案件は受けてもらえないのが通例です(門前払いです)

お話を聞いてもらえる段階とは、いわゆる「商品現物」があって、その「レシピ」もある、具体的な製造依頼数も決まっている、支払い能力もある…という状態からがスタートです。

見積りから有償だったり、製造依頼も年間契約だったりします(まとまった資金も必要です)

「製造所」は、あくまで「決まったお菓子」の製造専門で、仮に自社の新商品を開発することはあっても、他社の新商品の内容を「あーでもない、こーでもない」と一緒になって考えてくれる機関ではありません。

基本的に「レシピを構築」できる人材は、経験年数が相当に必要で簡単には育ちません。その職人は引く手あまたで(パティシエ全体の1%と言われています)その職人の工数を奪われる内容は断られる確率が高くなるのです。

いきなりOEM先に相談しない事が1点目。

製菓業界は一般社会と異なる言語を使う集落

△菓子業界特有の文化や社会が形成されている
(画像はイメージです)

製菓業界を覗くと、いわゆる「頑固職人」のような近づきがたい世界も、まだまだ多く残ります。ここはご想像以上に「村社会」だと思います。コネとかツテが重要視され、一見さんは簡単に受け入れてもらえません。

一般の方々からすると「人里離れた山奥の集落に来ちゃった」ような場違いな感覚に陥ると思います。

製菓業界の人間には、独特の言語・文化・風習があって、集落外の人間には簡単に心を開かなかったりします。そうとは知らず日常の感覚でコミュニケーションが取れる(通じる)と思うのが実は失敗の原因になります。

これまで私は、ありがたいことに「5本の指に入る商社さん」や「従業員5000名規模」の企業さん(クライアント)とお仕事させてもらった経験がありますが、集落との直接やり取りを挑戦されて、まとも通じ合えたケースを見たことがありません。日本語なのに見事に話が嚙み合わないのです(私はここの通訳係をしております)

また集落では外の人間に冷たかったり、良い顔をされないこともしばしば。「郷に入っては郷に従え」というように事前にある程度の「業界ルール」の勉強をして挑む必要があります。そうでないと対峙してもらえない場面も開発が進むにつれ増えてくるでしょう。

ご自身のコミュニケーション能力を過信しない事が2点目。

ご自身の常識がここでは通じないと思って下さい

△スーツ姿・電子機器・ビジネス用語に注意が必要

例えば、山奥の集落にビシッと決めたスーツ姿で訪れると「ちょっと浮いた」感じになると思います。また高性能の電子機器を駆使し「ビジネス用語」を使いこなす人達も集落では「見慣れない、得体の知れないモノ」認定されることがあります。

つまり画像のタイプの人達は集落では「警戒対象」とされることがあり、1度警戒されると今度は「信頼」してもらうことが難しい世界でもあります。

過去に携わらせていただいた大型の商品開発コンサルティングを1部抜粋し事例として、ご紹介致します。

その時点のクライアントさんの課題は「(製造所と)全く話が通じない」でした。「これまでのやり取りでスレ違って相当な損失を出した!」とも。まず私がクライアントさんからヒアリングした時点で「ビジネス用語のオンパレード」。

これでは難しい…と感じました。もちろん頂戴したお言葉は「すべて正しく」ごもっとも。

ただ決して「ハズレの製造所(OEM先)」に当たったのではなく単純に「リスケ」(スケジュールの組み直し)という用語の意味が通じていなかったことが原因でした。

製造所を変えたところで、どこに頼んでも同じ事が起こりますので根本解決にはなりません。

味方のアドバイス係(ガイド役)を設置せよ

△集落を良く知るガイド役を使おう
そこでスムーズなやり取りには、集落とつながりのある人間にガイド(通訳)させるのがおススメです。知らない土地でビジネスをするのに、まあ大丈夫だろう、と「ガイドを付けない」のが陥りやすい3つめの失敗です。

できれば、「現地の言語を通訳できる」「集落内外を行き来できる」「ガイド歴がある」人間がいいです。手前味噌で恐縮ですが、私は製菓業界を分かりやすくご案内する「その道のガイド役」をしております。

はじめての商品開発・まとめ

他機関も色々お調べいただいたり、比較検討された方は、お気づきの通り、気軽に小ロットからスイーツ商品開発を依頼できて、スピード感があり、小回りが利く機関は非常に稀です。

特に、気を付けたいのが窓口の感じの良い(接客技術が高い)機関にて、奥に別で「製造技術者(パティシエ)」が存在しているケースです。

窓口では奥に確認しないと技術面の事が分からず、1回毎のやり取りに非常に時間がかかったり、実現できるスイーツの範囲がとても狭かったりします。

窓口係が技術面を理解していないと、奥の人から「それは無理」「できない」と言われた時、そのままを伝えるしか術がないのです。

当方では窓口係を私(技術面を理解する者)が実施することで、判断をいちいち奥に確認せずスピード感をもって進めることや、職人の気まぐれな「できない」を許しません。

仮に本当に実現が難しい場合は、その理由をご説明し代替案を提案することで、あらゆるスイーツ開発の可能性をお約束しております。

LINEからご相談内容をお聞かせ願います。(月江直通で自動情報配信ではございません)


◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します。

商品開発をしたり、製菓業界の知見をお話したり、パティシエに技術指導をしたりしています。10年続ける人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)24年在籍している珍獣です。スイーツ技術コンサルタントとして活動中。

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