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洋菓子厨房の現場経験者にしか語れない、厨房機器の仕様の評価について

洋菓子・パン・食品工場の厨房向け製品を開発しているが、社内に厨房現場経験者がいない。展示会や代理店経由のフィードバックは集まるが表面的で、今一歩具体性がない。自社の厨房機器新製品が現場で、どう評価されるか開発前に知りたい。試作品のテスト利用を依頼したい。このようなご相談について経験25年超えのスイーツ技術コンサルタントが分かりやすくお伝えします。
目次
「厨房の実態を教えてほしい」

※本記事は実際のやりとりをもとに守秘範囲を尊重しつつ再構成しています。
先日、問い合わせからチャットでやり取りをしていた、ある依頼者さまから「すでに簡易なヒアリング一回分以上の情報がいただけているとまで感じております。」とメッセージを頂戴しました。
ご依頼の主旨は、ある製品仕様について洋菓子製造の厨房を経験してきた立場から見解を聞かせてほしい、というものでした。
「現場で本当に使ってもらえる仕様になっているか確信が持てない。」机上の正解と、現場の正解はズレている可能性があります。そのズレを埋める作業を、当方では伴走型のスタンスでお手伝いしています。
厨房は部署ごと、時間帯ごとに環境がまるで違う
「一次情報」の重要性
ひとくちに「厨房」と言っても、仕込み作業、仕上げ作業・焼き場・包装室…部署ごとで環境が全く違います。現場視点での評価は「どの部署で、誰が、どの時間帯に使うか」まで想定することが重要です。夏の繁忙期、午前中のピーク時に焼き場で使う、仕込みの早朝に、仕上げ場で使う、それぞれ最適解が変わります。
特に夏季の焼き場、つまりオーブン周辺は、ガス火・オーブン・蒸気が入り混じり、スポットで四十度前後、湿度も高い状態になるケースがあります。この環境下で立ち続け、手を動かし続けます。繁忙期は休憩も短かかったりします。
これらを踏まえて製品仕様の議論に入ります。例えば、機器のボタンの大きさひとつ取っても、汗ばんだ手・粉のついた手・薄い手袋の上から押す前提で考えるのと、清潔なオフィスで指先で操作する前提で考えるのとでは最適解が変わります。
開発側で想定した利用シーンと実際の設置場所がズレていれば、現場では「使いにくい」と評価されます。これは開発側が想像しづらい部分です。
依頼者さまから「ヒアリング一回分以上」とおっしゃっていただけた理由を、私なりに分析すると、現場の1次情報の有無だと思っています。
伴走型コンサルとしてのスタンス
当方の役割は「判断材料を揃える」ことにあります。依頼者さまが意思決定にたどり着くための材料を提示することに徹する。ですのでヒアリングの場でも、いきなり結論は出さず、まず現場の環境を分解してお伝えし、その上で製品仕様のどこが現場と合っていて、どこが合っていないかを分析します。
「どう改善すべきか」ではなく、「現場ではこう見える」という視点をお渡しし、最終判断を開発担当者さまがしやすいようにアシストする。判断材料を現場の温度のまま運びます。
展示会フィードバックとの違い
「展示会で現場の声は集めている」という開発担当者さまは多いです。ただ展示会で得られる声にはリアリティーに限界があります。
展示会で話を聞ける相手は「展示会に来られる立場の方」、つまり多くは経営者であったり、実際に毎日その製品を握って動かすヘビーユーザー、現場のスタッフではありません。代理店経由のフィードバックも同様です。代理店は売れる理由、売れた直後に現場でどう扱われたかは集めますが、その後の詳細までは追いません。
対して現場経験者は「その製品をどう感じるか」具体的な動作と紐づけて語れます。これが開発判断に活かせるのです。
こんな時にお声がけ下さい
新製品の試作段階で、現場視点での仕様レビューが欲しい
既存製品の改良点を、洗い出したい
営業資料・取扱説明書を、現場の言葉で書き直したい
現場の温度感を共有する勉強会・ヒアリングを設けたい
厨房機器の現場でのリアルな使用感・まとめ

先方のお返事には「ここから更に豊富な経験に基づくお話を伺いたく、是非ご面談をさせていただけますと幸いです。」と続いていました。チャットの文字情報だけで、有料面談に進みたいと思っていただけたことが、当方の言語化の強みだと思っています。
カタログ仕様と現場ニーズのズレは、部署ごとに環境が違う、使う人が入れ替わる、時間帯で環境が変化する、この厨房の当たり前を知ることで修正することが可能です。厨房製品開発・既存製品の改良で「現場でリアルに使われる際のイメージが湧かない」とお悩みの方、ぜひ一度ご相談ください。洋菓子製造の厨房に立っていた経験から、現場の温度感そのままに一緒に考えさせていただきます。
〇〇はどうしよう等と「悩む時間」を費やしても「行動」が、どんどん遅れてしまいます。それより必要な行動に絞って戦略通りに効率良く動く方が確実に結果が出ます。
うーん、これを聞くべきか…?迷った時点でLINEから、お気軽にご相談下さい(月江直通で自動情報配信ではございません)
◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します。
商品開発をしたり、製菓業界の知見をお話したり、パティシエに技術指導をしたりしています。3年続ける人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)25年超えで在籍している珍獣です。スイーツ技術コンサルタントとして活動中。
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