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洋菓子技能検定に必要な「間合い技術」とは?ぶっつけ本番が効かない理由

2021.1.17 2022.1.22 2023.1.7 2025.4.30 9.25 10.25 更新

この技能検定洋菓子2級の課題、2025年冬に【大幅な内容変更】がありました。加えて東京で受験を検討されていた方へ。「今年度(2026年の年始)は開催されません!」のでご注意下さい※近県の神奈川・埼玉・千葉で受験検討することになります。

受験申請後、神奈川は【抽選制】、埼玉は【先着制】となります。神奈川だと不確定要素が強いですが、埼玉では受付初日(10/2必着)で書類申請すれば、ほぼ確実に受験権利が得られるでしょう。万が一申請が通らない場合も払い込んだ受験料は返還されるそうです。

その際の受験会場は高確率で『大宮スイーツ&カフェ専門学校』さん、実技試験日は1/6(諸事情で例年より早まる予定)になりそうです。申請後の流れは、11/28以降に試験問題冊子の到着、12月中旬に日程・会場のお知らせ&受験票が手元に届きます。

まだまだ新課題に関する情報が少ない中、その難易度や、手順、ルール説明、タイムスケジュールなど含め経験25年のスイーツ技術コンサルタントが分かりやすくまとめてお伝えします。洋菓子技能検定に必須の「間合いの技術」とは?腕のあるパティシエでもぶっつけ本番が効かない理由、試験で1番重要なのは「図面の指示」に従うことです。

絞りの技術はあって当たり前、その先のお話を経験25年超えのスイーツ技術コンサルタントが分かりやすくお伝えします。

目次

試験で問われる「間合いの技術」とは

ここでは技能検定の実技洋菓子1級・2級についてお話します。この課題、簡単そうに見えても練習ナシ、ぶっつけ本番での合格狙いは難しいです。例え職場(現場)で毎日デコレーションをしていても、です。

技能検定の課題は「単にテクニカルな技術」だけでは合格できません。では何が必要かというと、それが「間合いの技術」なのです。

「間合いの技術」は、例えば「書道」ですと半紙にキレイに文字をおさめる能力です。上の画像は「技能検定」の4文字のバランスが後半で崩れ、余白が足りず、やや偏った状態になっています。

つまりピッタリの位置へ「バシッと収める力」のことを間合いの技術と呼びます。仮に毛筆の1文字、1文字はそれぞれ美しかったとしても「間合いの技術不足」で余白のバランスが崩れたら総合的完成度は下がります。

2級の試験の中では、A4ボートに各種絞りを入れる課題や、マジパンカードのパイピング等が間合いの技術に該当する主な作業です。技術のある方でも、普段と違う状況でヘンに余白が余ったり、スペースが足りない事が無いように、改めての練習が必要になるわけです。

間合いの技術①ナッぺが透けないように

スポンジとの距離を認識する必要があります

間合いの技術②パイピング書き

間合いの技術③ビスキュイ絞り

いつ頃から練習すればいい?

△間合いの技術を使った指定ボートへの絞り
最も好ましいのが「受験1年前」からの練習開始です。その理由は次のように「逆算」できるからです。

一般的なパティシエは12月が繁忙期(クリスマス)で、試験本番が1月~2月のため試験直前に近づくほど練習時間の確保が難しくなります。そこで夏場の比較的ヒマな時期に8割方合格!というラインまで持っていき、自信を持って10月の試験申請に臨めるようにします(ここで受験料2万円程度を納めます)

余裕を持たせて1年計画で、春から始めれば、夏場には自信が付き、本番直前に微調整練習だけ行えばOKという算段です。皆さん仕事で忙しい中、時間をやりくりして練習できる機会は少ないでしょうから、早めの対策は重要だと思います。(以下画像は過去の試験課題です。現在は新課題に移行しております)

2級・必勝スケジュール作成法

合格に向けた練習スケジュールの組み方のコツは「①事前に練習できるもの」「②直前に練習すべきもの」を分類することです。【事前練習】が主にショートングを使用した「間合いを取る練習」で、【直前】に実材料を使用した「通しの練習」を行います。

実材料での練習を直前に集約することで材料費も最低限で済み、練習も無駄になりません。

2級の効果的な練習取り組み・まとめ

洋菓子技能検定合格のポイントは「試験のクセ」を理解することです。絞り技術だけでなく「間合い技術」が必要で、絞りの位置や数など、図面の指示通りか否か?が1番重要です。(ルールを把握するのが決め手)

絞りの形の良し悪しは主観的で判定しにくいものの、本来4つ絞る部分に3つしか絞らないミスは明確に判断できます。試験は公平性を保つためそのような明確な基準で採点審査されるのです。 ご検討をお祈りします!

〇〇はどうしよう…等と「悩む時間」を費やしても「行動」が、どんどん遅れてしまいます。それより必要な行動に絞って戦略通りに効率良く動く方が確実に結果が出ます。

うーん…これを聞くべきか…?迷った時点でLINEから、お気軽にご相談下さい(月江直通で自動情報配信ではございません)また、お声掛けいただければ毎月24日にオンライン質問アフターフォロー会(無料)を設けており、ご招待させていただきます。


◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します
パティシエを続ける方を応援しています。3年続ける人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)25年以上在籍している珍獣です

つきえ経歴(←タップしてご覧下さい)スイーツ技術コンサルタント

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