Blog 読むとツキがあがるブログ
- CATEGORY
『“おいしいものを作る”は思考停止!スイーツ開発は〈ペルソナ設定〉から』

「全員に刺さるスイーツ」は存在しない—スイーツ開発で“おいしいものを作ろう”は思考停止です。それは、誰にでも美味しいと評価される商品は存在しないから。
まず開発の第一歩である〈ペルソナ設定〉の考え方と具体的手順を5ステップでわかりやすく解説します。25年の経験を持つスイーツコンサルタントが図解付きでご紹介します。
目次
- ○ 「おいしい=売れる」は大きな誤解
- ○ 2、ペルソナ設定 5 ステップ・チェックリスト
- ・得られる“価値”や“体験”を一言にまとめる
- ○ 失敗と成功の事例:運命を分けた決定的な差
- ○ スイーツ開発のペルソナ設定・まとめ
「おいしい=売れる」は大きな誤解

味覚は主観的で、年齢・性別・文化・人種・健康志向の程度、普段食べている物で「おいしい」の基準が変わってしまいます。「とりあえずおいしく作ろう」と試作し、社内の多数決で進めた開発商品は、誰の心にも深く刺さらない“凡庸スイーツ” になりがちです。
そのような開発を避けるためには“ペルソナ”設定がスタートラインです。顧客を絞ることでメッセージが一貫し「これは私のための商品だ」と指名買いが生まれるのです。
ポイントは『20代女性』といった、ぼんやりした「ターゲット層」より、さらに具体的な “顔の見える 1 人” になるまで絞り込むことです。
2、ペルソナ設定 5 ステップ・チェックリスト
①基本属性:年齢・性別・職業・収入・居住地域
②ライフスタイル:1 週間の行動ログ、食のこだわり、SNS 利用傾向
③課題 & 欲求:甘い物を食べる動機、健康・美容上の悩み、理想の自己像
④購入シーン:いつ・どこで・いくらまでなら買うか(自分用/ギフト用)
⑤競合比較:既に愛用している商品と選定理由
→ 上記を A4 1 枚 に収まるまで掘り下げると “開発コンパス” になる。
得られる“価値”や“体験”を一言にまとめる
例:「仕事と育児で疲れた 30 代ママが、罪悪感なくエネルギー補給できる一口ケーキ」
サイズ、栄養バランス、保存性、価格帯を考慮し、レシピ設計/試作。その際、風味・食感をペルソナの嗜好に合わせる(ペルソナに該当しない社内メンバーの試食やコメントに左右されない)
テスト販売 & フィードバック:ペルソナに近いモニターを集めて感想を数値化→改善 →商品化
失敗と成功の事例:運命を分けた決定的な差
失敗例:万人受けを狙った高級プリン
問題点:高級路線にも関わらず容量が多く、価格も中途半端。安売りが目玉のスーパーにて販売している
結果:ターゲットがぼやけ、リピート率 7 %
成功例:20 代 OL 向け “糖質オフ” ハンドバッグプリン
ペルソナ:デスクで食べられる“小腹満たし”が欲しい都心勤務の女性
施策:糖質 40 % カット、小容量・高タンパク、蓋つきカップで片手食べ対応
結果:発売 3 か月で定番化、リピート率 38 %
スイーツ開発のペルソナ設定・まとめ

結論:「誰に届けるか」を決めずに『美味しい物』を作り始めるのは、地図なしで航海するような地獄が待っています。まずやるべきことは“理想の 顧客1 人”を書き出す作業です。
その人が抱える「甘い物の悩み」を 3 つ列挙し、その悩みを解決するベネフィットを 1 フレーズで表現する。もっと深堀りされる場合はペルソナ設定ワークショップ(有償60 分)をオンライン開催中です。詳細はLINEから。
ワークショップでは参考テンプレートを使って進めます。A4 ・1 ページの「スイーツ開発ペルソナシート」へ、ヒアリングと同時に内容を埋めて参ります。終了後にはペルソナ設定叩き台の完成です。
〇〇はどうしよう…等と「悩む時間」を費やしても「行動」が、どんどん遅れてしまいます。それより必要な行動に絞って戦略通りに効率良く動く方が確実に結果が出ます。
うーん…これを聞くべきか…?迷った時点でLINEから、お気軽にご相談下さい(月江直通で自動情報配信ではございません)
◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します。
商品開発をしたり、製菓業界の知見をお話したり、パティシエに技術指導をしたりしています。3年続ける人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)25年在籍している珍獣です。スイーツ技術コンサルタントとして活動中。
つきえ経歴(←タップしてご覧下さい)
ブログ一覧から「商品開発含む 全500記事」を閲覧できます。 ↓ ↓ ↓

