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商品開発における「移り気」の危険性:初回試作でゴールがブレる理由

2018.11.6 2025.4.10 更新
商品開発における「移り気」の危険性。試作1回目でゴールがブレる理由。それは1回目の試作で過度な期待を持ち過ぎているから。

試作作業は想像以上に地味で淡々とデータを積み重ねます。それが大事な資産になるのです。決して一発逆転を狙わないこと。経験25年のスイーツコンサルタントが分かりやすく、まとめてお伝えします。

目次

一発逆転を狙わず、着実に進める大切さ

△初回試作後のご感想コメント
商品開発を進める中で、特に【主力商品】と呼ばれる看板商品を試作する際は、何度も試行錯誤を重ねることが求められます。一度の試作で完璧を目指すのは、ゴルフで最初からホールインワンを狙うようなものです。決して一発逆転を狙うのではなく、地道に修正を加えながら進むことが重要です。

仮に1度で上手くいってしまうと大事なデータが蓄積できていない状態になるため、非常にもろく弱いレシピ(アレンジできない、仕上がりが不安定、簡単にマネされる)のままになってしまいます。

1、初めの試作は“ティーショット”

ゴルフの第1打目でいきなりホールインワンを狙うのは無理があります。同じように、商品開発の初めも、いきなり理想形に辿り着くつもりで動いてはいけません。

最初の段階ではむしろ大きなミスを恐れず、思い切り打ち出すことが大切です。その後の修正や改善こそが、最終的な成功へと導いてくれます。思い通りにいかないからと焦って一発逆転を狙うのではなく淡々とデータを重ね、レシピの操縦法(どこをいじると、どうなる)を知る事が1番重要な事です。

2、短期的な成果を求めず、長期的視点で

ゴルフのラウンドのように、商品開発にも時間がかかります(主力商品の場合)ゴルフでは長いホールを慎重に進みながら、最終的には全てのショットをまとめてスコアを作るように、商品開発も短期的な成果にこだわらず、長期的な目線で進めていくことが大切です。最初の試作が思い通りにいかなくても、それはゴールに向けての一歩にしか過ぎません。

3、次のホール”に進む前に、結果を振り返り修正を加える

ありがちなのが、結果を充分検証せず、次々と試作を進めてしまうケースです。ゴルフでも次のホールに進む前にどこが良かったか、どこが改善点かをしっかり分析します。商品開発でも同じように、試作を重ねていく中で改善ポイントを見つけ、次に生かしていくことが大切です。「一発逆転」を狙うのではなく、着実に修正していく積み重ねにより、力のある主力商品が完成します。

初回試作でゴールがブレる理由・まとめ

試作が、すぐに思い通りにならないと、移り気に他の製品が良く見えてしまうことがあります。一過性のブーム商品であればよいのですが主力商品ともなるとそうはいきません。

材料のg数は全く同じでも、空気の含有量を変えるとか、配合中の水分を軟水から硬水に変えてみるとか、そんな微々たる世界で調整に入るのです。

また天から【良いレシピ】が降ってきたとしても、その操縦方法を会得する必要があります。同じレシピなのに作業者Aさんと、作業者Bさんで仕上がりが違う…というのは良くある話です。

〇〇はどうしよう…等と「悩む時間」を費やしても「行動」が、どんどん遅れてしまいます。それより必要な行動に絞って戦略通りに効率良く動く方が確実に結果が出ます。

うーん…これを聞くべきか…?迷った時点でLINEから、お気軽にご相談下さい(月江直通で自動情報配信ではございません)

◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します。
商品開発をしたり、製菓業界の知見をお話したり、パティシエに技術指導をしたりしています。3年続ける人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)25年在籍している珍獣です。スイーツ技術コンサルタントとして活動中。

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