Blog ツキ・ブログ

体験入学受付中

HOME // ツキ・ブログ // 【実技試験内容が大幅変更】2026年受験対策「洋菓子2級技能検定」の解説

Blog 読むとツキがあがるブログ

CATEGORY


菓子製造技能士

【実技試験内容が大幅変更】2026年受験対策「洋菓子2級技能検定」の解説

218.1.23 2025.3.28 更新
ここでは2026年受験に向けた「洋菓子2級技能検定」実技試験課題の解説を致します。実はこの課題、2025年冬に【大幅な内容変更】がありました。

まだまだ新課題に関する情報が少ない中、その難易度や、手順、ルール説明、タイムスケジュールなど含め経験25年のスイーツ技術コンサルタントが分かりやすくまとめてお伝えします。

目次

気になる試験課題の難易度は

△スタンダードな絞りが試験課題
以前の2級技能検定をご存じの方なら、試験課題は【簡単になった】と思われるのではないでしょうか。これからの受験者にとっては改善されたと言えるでしょうか。

ただ旧課題には「振動絞り」や「バラの花」絞りなど実務で、現在はほぼ使わないような技能まで全て盛り込まれていましたので、クラシックも含め全製菓技術を網羅するための課題と捉えれば、ある意味、非常に優れた試験であったと思います。

ルール説明と大まかな手順

この試験は「道具を一式持ち込み」で受験するスタイルになっております。試験問題の指示に従って時間内に課題製品を仕上げて提出します。記載の無い事については、自己判断で進めて良く、提出製品が規定をクリアーしていれば細かな作業過程は問われません。

事前に問題冊子を読み込み、しっかり練習することが大切です。試験課題では、大きさ、位置、個数などの指示が守れているか?が重要視されますので、実務経験が豊富で腕に自信のある場合でも、ぶっつけ本番では合格できませんので、ご注意下さい。

2時間半のタイムスケジュール

ビスキュイ:30分

アングレーズ式バタークリーム:30分

絞り&マジパン着色:30分

マジパン成形:30分

ナッぺ仕上げ完成まで:30分

それぞれ仕上げ方を確認

ビスキュイ

こちらの記事をご参照下さい

アングレーズ式バタークリーム

支給材料(g)
1、牛乳 150
2、加糖卵黄 40
3、グラニュー糖 50
4、コンパウンドマーガリン 350

材料1,2,3でアングレーズを仕込みます。これは標準的な配合で通常通りに83℃で炊き上げ、急冷します。4のマーガリンは柔らかくした後、充分ポイップしておきます。アングレーズとマーガリンを合わせますが、ソースが冷え過ぎていると分離するので注意して下さい。

また、炊きが甘い場合も分離しやすく、逆に炊き過ぎると熱凝固しバタークリームが目減りして量が足りなくなるという課題になっています。

5種の絞り

マジパン細工(白のまま2ミリ厚に伸ばす)

◆ネームプレート(縦5㎝×横8㎝)2枚(その内1枚は予備)
◆花びら用(11㎝×8)2枚(その内1枚は予備)

マジパン着色(ピンク&ライトグリーン)

白色パーツを取った残りは、ピンク(70~90g程度)、ライトグリーン(35g前後)に着色する

マジパン花びらのグラデーション

マジパン(ピンク)を11㎝の円柱に成形し、先に取っておいたマジパン(白)で巻きます。この時、状態をみて「シロップ」で接着します。

5㎜厚にカット(22枚取ります)

花びら1枚が3~4g

バラの花びら(芯+3+5枚)花1つに9枚

樹脂製フィルムで花びらを挟んで伸ばす

画像はクリアファイルで挟んでいます

2級洋菓子技能検定実技・まとめ

事前に練習をし落ち着いて取り組めば、旧試験と比較して余裕のある課題ではないでしょうか。ビスキュイやアングレーズ式バタークリームなど、仕込みで失敗してしまうと取り返しが付かないので、そこは注意が必要です。

〇〇はどうしよう…等と「悩む時間」を費やしても「行動」が、どんどん遅れてしまいます。それより必要な行動に絞って戦略通りに効率良く動く方が確実に結果が出ます。

うーん…これを聞くべきか…?迷った時点でLINEから、お気軽にご相談下さい(月江直通で自動情報配信ではございません)また、お声掛けいただければ毎月24日にオンライン質問アフターフォロー会(無料)を設けており、ご招待させていただきます。


◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します

パティシエを続ける方を応援しています。3年続ける人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)25年在籍している珍獣です

つきえ経歴(←タップしてご覧下さい)スイーツ技術コンサルタント

ブログ一覧から「パティシエに役立つ 全500記事」を閲覧できます  ↓ ↓ ↓

ブログ一覧