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ナッペ絞り極意

【ドット絞り】の練習法・プロ向けデコレーション技術習得

2017.05.10 2021.04.15 2025.3.3 更新
【ドット絞り】の練習法について。ドット絞りとは同じ大きさの点を並べたり、集合させて絞るデコレーション技術の1つ。「大きさ」と「高さ」をそれぞれ揃えられると美しく見えます。

特に難しいのは「高さ」を揃えること。ドットは単純に見えますが難易度は高め。経験25年のスイーツ技術コンサルタントが分かりやすくまとめてお伝えします。

目次

ドット絞りとは?

△『鎌倉ニュージャーマン』(1968年創業、神奈川県・鎌倉を拠点とした洋菓子店)

私は以前、鎌倉ニュージャーマンに勤務しておりまして、その頃に担当していた「かまくら数え唄」(数字型ケーキの画像)がこちらです(現在は取扱い終了)画像「7」の中央部分や「1・2・5・9」の縁取りの点々が『ドット絞り』です。

明治「アポロチョコレート」とも形状が似ていますね(※星口金で絞った場合)まるでアポロチョコを並べたように大きさ・高さを「どこまでも」揃えるのが職人の腕の見せ所です。

たくさん並んだ時、美しく見せるのがプロ

▶bonsweetsandcongratsさん インスタ画像引用
1個1個の絞りに焦点を当てて見たのと、並んだ集合体で俯瞰して見るのとで印象が違います。ドット絞りは集合体でキレイに見せるのがプロの技。個体を切り取って見ればキレイに絞れていても、大きさがバラバラだと全体の仕上がり評価は下がります。技術習得には専用のトレーニングが必要です。

菓子製造技能士1級でも使われています

▶技能検定(実技国家試験)試験1級・課題1の絞り
画像は1級試験課題のチョコレート絞りです。こちらも並べた時に不揃いだと悪目立ちするんですね。

それぞれバラバラの「大きさ・高さ・向き」ですと技術がある、とは認められません。【一定に揃えられる】というのは、じつはもの凄く技術が要る作業なんです。

【一定】を習得する練習とは

▲方眼を使用した練習
一定を習得する練習方法のステップ1は『棒絞り』ですが、ステップ2で一番効果が高いのは補助線を用いることです。補助線から「ズレた」と認識することがスタート。この時ご自身のクセが見えてきます。

ドット絞り・まとめ

ドット絞りの技術習得で最も重要なのは【一定】の精度を、どこまで高められるか?です。プロはクリームを絞り出す手の感覚だけで一定を8割位は認識していて、その感覚は身体に染み付いているので「無意識的」にできてしまうんです。残りは意識的に目視で「大きさ・高さが一定かな?」と最終確認します。

大切なのは、およそ8割の【無意識でできる】を育てること。いちいち目視で確認していたらスピードが伴いません。まるで「箸」で食事をする感覚で、絞りがスルスルとできるようになります。

お気軽にLINEからご相談下さい(月江直通で自動情報配信ではございません)また、お声掛けいただければ毎月24日にオンライン質問アフターフォロー会(無料)を設けており、ご招待させていただきます。


◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します

パティシエを続ける方を応援しています。3年続ける人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)25年在籍している珍獣です

つきえ経歴(←タップしてご覧下さい)スイーツ技術コンサルタント

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