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商品開発

新規・異業種から参入/スイーツ商品開発を成功させる3つのプロセス

2016.04.29 2021.04.29 2025.2.11 更新
新規・異業種から参入する事業者さまへ。スイーツ商品化を成功させる3つのプロセスとは?単に『美味しい製品』ができてもダメなのです。

①確実性を求め、博打をせず②プロ(専門家)に任せることでリスク回避③開発とは単発でなく継続するもの。この3点についてを経験25年のスイーツコンサルタントが分かりやすく、まとめてお伝えします。

目次

1番初めに:現状ヒアリング・問診

スイーツ商品開発とは『商品化』をゴールとして設定したナビゲーションシステムのようなものです。つまり『現在地』を正確に把握する必要があります。ここでは簡易的な自己診断をお試しいただくので次の「どれに当てはまるか」ご確認下さい

①「希望の製品が決まっている」〇・✖
②「製造設備・機材がある」〇・✖
③「製造スタッフがいる」〇・✖

異業種(食品事業以外)からの「はじめての商品開発」で「何から進めるのか」ボンヤリしている状態と、

既に「設備も人材も揃って」「具体的製品も決定」している段階からのお問い合わせでは、これから案内するメニューや進め方が異なります。

例えば「洋菓子専門店」であればパティシエ(製造技術者)がいて、厨房も持ち合わせていますが、「アパレルブランド」であれば菓子の技術・知識がない、製造場所もない、という所からのスタートです。

初めに上記①②③の現状がどうなっているか、ご確認下さい。

商品のゴール設定・ターゲット設定

「どんなスイーツを開発したいか」=「どんな客層を相手にするか」は必ずセットで設定されます。とにかく美味しい可食部が完成すれば勝手に大勢に売れる、と思われているケースが非常に多いのですが、実際はそうではありません。

「ショートケーキ」や「チーズケーキ」1つ取っても、客層ごとに最適化して開発しないと売れる物は作れません。世代別、性別、シーン別など細かく分析設定した上で5~10年先を見据えてレシピ構築を実施します。

その際に、製造設備の有無・製造スタッフの有無、技術力、経験値を考慮し開発を進めることで商品化率を高めることができます。しかしながら高い商品化率を掲げている開発機関は簡単に見つかりません。

他には商品の賞味期限・保管在庫・物流破損の課題について、容器包装等、実際には可食部以外の課題が山積していて、これは専門家を交えて進めないとなかなか気付けない部分でもあります。

しかも、その場で気付いても後戻りできないケース、初めからやり直しになるケースがほとんどなので、プロに依頼しないと「多額の資金」を溶かす事態になります。

自分でできるだろう、と進めても思わぬ事態の回収に無駄な費用がかかり、結局初めからプロに任せるのが1番早くて安上りだった、というのが通例です。

①確実性を求め、博打しない

昔、商品開発というのは非常に大きな資金が必要で「売れるか売れないか分からない物」を大量発注製造し、在庫を抱え大きなリスクを取る博打のような商売でした。

ただ今は少し変わってきていて当方では「クラウドファンディング」の立ち上げをお勧めしています。形式は「先行予約販売」のイメージです。支援額にあわせて、こんな新商品をお送りしますよ、と告知することで

人気&反応の確認や、ファン層の獲得、資金調達、在庫リスク回避、口コミ入手…など事前に対策を打つことが可能となりました。確実に手堅く進め、失敗したら後がない、という状況を避ける事が重要です。

必要設備をチェック(導入機器の精査)

開発メニューは現状に合わせて構築できますので、もし「設備・機材がない」という場合でも無理に設備導入せず、完成品を納品する形を取ることもできます(OEM先のご案内&引き継ぎを承ります)

反対に「設備・機材がある」場合には、今ある設備を最大限活用できるようレシピ構築するとムダがありません。

製造スタッフの技術習得指導

「製造スタッフがいない」場合は、OEM先に製造を委託するのですが「製造スタッフがいる」場合の「経験年数」「技術力」に応じた技術指導も承ります。開発したレシピで問題なく現場が回るように出張にて落とし込みまで実施致します。

②プロ(専門家)を入れて任せる

開発スタート時から、しっかりプロを入れて進めるというのが資金面で非常に大切です。当然ながらプロに依頼すると費用がかかるものの『かかる金額以上』に、(失礼ながら)素人が自己流で進めて失う『資金と時間と結果』の方が圧倒的に大きいのです。

自分でやれるところまでやろう、と節約したつもりが、プロなら1秒で解決できる事を、アレコレ迷っていたり、余計な部分で費用をかけたり、こじれて頓挫したりしているのです。

どうにもならなくなってから相談するより、はじめからプロをチームに招き入れた方が資金も時間も有効に使えて結果が伴うのです。

③開発は生涯継続するもの

商品開発とは一通りメニューが揃ったら『それで終わり』ではありません。事業が続く限り未来永劫、休まないことです。定番商品のアップデートをサボれば、他社に追い越されてしまいますし、限定商品、イベント商品、新しいフレーバー展開など、売れている所ほど開発予算を固定費として組み込んでいます。

それは携帯の利用料や家賃のような感覚で、事業をする以上は当然必要な経費として考えなければいけません。それができないのであれば、そもそもスイーツ事業へ参入する事自体をお勧めできません。

新規スイーツ開発成功プロセス・まとめ

スイーツ開発の成功ポイントは、1、博打をしない 2、プロに任せる 3、アップデートをサボらない、ことです。多くの方がこれと反対の事をされて商品化できず(事業継続できず)に頓挫、断念する様子を沢山見てきました。

業界内でそういった「事情」を丁寧に教えてくれる機関は、なかなかありません。これまでは「製菓の知識・経験が無い」事業者は門前払いだったのです。

そこで当方では「難しいことを簡単に分かりやすく」お伝えし、異業種(食品事業以外)からの新規参入商品開発をアシストを実施しております。

LINEからご相談内容をお聞かせ願います。(月江直通で自動情報配信ではございません)

◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します。

商品開発をしたり、製菓業界の知見をお話したり、パティシエに技術指導をしたりしています。3年続ける人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)25年在籍している珍獣です。スイーツ技術コンサルタントとして活動中。

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