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スイーツ商品開発・2025年の流れと商品系統の未来予想

スイーツ商品開発・2025年度の流れと、商品系統の未来予想について。①主食、ドリンク、デザートの境目がなくなる②これ1つで栄養が摂れるメニューが人気③噛む必要がない品が増える、などの傾向が見られます。
それぞれについて細かく確認しながら経験25年のスイーツコンサルタントが分かりやすくまとめてお伝えします。
目次
主食、ドリンク、デザートの境目がなくなる

画像は「アサイーボウル」でハワイの食事メニューとして、よく見かけます。(発祥はブラジルのデザートらしいです)アサイーは栄養価が高い「スーパーフード」と呼ばれ、健康に良いイメージがあります。
加えて手軽な食事メニューにもなり、腹持ちの良いドリンクのようでもあり、デザートのように甘くもある…近頃は、そんなスイーツが増えています。製品ボリュームの特徴としては「お腹が苦しくならない」程度。小腹が空いた時に完食できる量がちょうど良いです。
2025年~先の時代も「主食にも甘味にもなる」2つ以上の要素や機能を1つにまとめた製品(オールインワン)が好まれる時代になるのでしょう。
これ1つで栄養が摂れるメニューが人気

いわゆる「完全栄養食」が人気です。ドラッグストアなどを覗いても、これ1つで1日分の「ビタミン、ミネラル、タンパク質」が摂れます、と謳った商品の売り場面積はどんどん増えています。
これら商品の特徴は、常温で長期保管が可能、携帯しやすいサイズ、口に入れやすい形状、食べきり飲み切りタイプ、ほんのりした甘味がある、飲み物が無くても唾液で溶けやすい、ポロポロこぼれない生地、椅子テーブルと食具なしでも食せる、というもの。
受託開発案件も上記を満たすケースが非常に増えております。
【噛む必要がない品】が増える

いわゆるドロドロ状で、そのまま飲める流動スイーツが人気です。噛まずに飲み下せるスイーツは特に若年層の支持が高いです。【飲む○○】といった名称で多く商品化されています。
すぐに飲み下してしまう分、口に含んだ瞬間の「味と香り」をハッキリさせる事が重要です(噛めば噛むほど味が出るのを待ってもらえない)これも時代の流れで、ますます噛む回数は減る傾向へ進むでしょう。
ただ流動スイーツは嚥下に問題の無い年齢の高い層(70歳以上)にはドロドロした口当たりが「気持ち悪い…」と捉えられるケースも多いので、その点は注意が必要です。
スイーツ開発2025年の流れ・まとめ

スイーツにも時代の流れがあり、開発案件に携わることで傾向が見えてくると共に未来予想が付くようになります。これからも噛む回数は減り続け、単一なペースト状の栄養食品が増えてくるのでしょう。なんだか宇宙食みたいですね。
ただし二極化が進んでいるとも感じていて、噛み応えのある・ナチュラル(加工が少ないもの)を好む層は確実に存在します。開発時にはどちらの層にアプローチするのか明確にしてからスタートすることになります。
LINEからご相談内容をお聞かせ願います。(月江直通で自動情報配信ではございません)
◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します。
商品開発をしたり、製菓業界の知見をお話したり、パティシエに技術指導をしたりしています。3年続ける人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)25年在籍している珍獣です。スイーツ技術コンサルタントとして活動中。
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