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スイーツ商品開発を外注する際に おススメしない事ランキングベスト3
スイーツ商品開発を外注する際に おススメしない事ランキングベスト3とは?①他社の完全コピーを試みる②売価を安く設定する③美味しい商品をゴールに設定する、以上3点です。
これらは開発費用や、時間、労力をかけた分だけの見返りが期待できない行動です。経験20年超えのスイーツコンサルタントが分かりやすくまとめてご案内します。
目次
- ○ 理想的な開発と、そうでない開発とは?
- ○ 第1位:他社商品の完全コピー行為(再現模倣)
- ・「全く同じ味」狙いはコスパが悪い
- ○ 2、売価を安く設定する行為
- ○ 3、より美味しい!をゴール設定とする行為
- ○ 菓子開発外注をスムーズにする方法・まとめ
理想的な開発と、そうでない開発とは?
スイーツ商品開発は最小労力(費用)で最大の効果を得るのが理想です。ただ形なき状況から新たに商品を作り出す作業のため、これから先の過程が目に見えません。ゆえに開発費用も「安いのか高いのか」「コストに見合っているか」「お得か否か」判別しづらいものです。
かけようと思えばいくらでもコストがかかり、厄介なのが費用をかけた分だけ良い物ができると、もう少し、あともうちょっと...と追加費用をかけたくなります。
ただ当方では「最小費用・最大効果」を謳っており、ここでは、あまりお勧めできない遠回りで頓挫しがちな開発方針のベスト3をご紹介します。
第1位:他社商品の完全コピー行為(再現模倣)
・今人気の○○と全く同じ味で
・他社商品を完全コピー、など
「全く同じ」を求める開発は得策ではありません。それは「倫理的・道徳的」といった良心の問題だけでなくコスパが悪いからです。
「全く同じ味」狙いはコスパが悪い
とある他社商品と全く同じ味に作るには、狙う的が極(ごく)小さな1点しかありません。僅かでもズレた時点で違う味になります。つまり難易度が極めて高いということです。しかも、これからマネしようとしている商品は決して美味しいから売れているのではありません。
商品が売れる理由は【味】以外の要素が大部分を占めます。(もちろんある程度の味は当然備えておく必要があります)
仮に費用をかけ、試作を繰り返し、同じ味を再現できても『二番煎じ』にしかなりません。相変わらず「本家」の方が売れる状況に変わりはないのです。(模倣品が出現することで本家の価値はより高くなるでしょう)
模倣試作は、そう簡単にはいかず何度繰り返しても、いつ達成できるかも分かりません。ゆえにコスパが悪くお勧めできないのです。
そこで提案したいのは他社○○の完全コピー品ではなく「○○よりも風味がある」「○○より食感が良い」「○○より生産性が高い」など課題を改善したより良い商品を開発することです。
他社商品はヒントにはしますが、ゴールに設定してはいけません。
2、売価を安く設定する行為
近頃は食材の値上がり幅も大きく売価の設定が低すぎると、この先苦労する事が目に見えています。商品後に値上げするのは大変なことなので、できる限り商品開発の時点で、どれだけ多くの価値を付加できるのか盛り込める内容を精査する必要があります。
価格競争になった時点で大手には太刀打ちできません。利益を出すポイントを開発時点で明確にして進めるべきだと考えます。
3、より美味しい!をゴール設定とする行為
美味しい物を作りたい!美味しければ売れるはず!というのは残念ながら間違いです。どんなに美味しい商品を開発しても「買ってもらって」「食べてもらわない」と、その美味しさは伝わらないからです。
多くのケースでは『そもそも手に取ってもらえない』のが現実です。通販であればサイトの画像がしょぼい、とか、実店舗であれば「店構え」が薄暗くて冴えないとか、商品の箱がペラペラで安っぽいとか【購入】に至る以前の問題なのです。
有名な喩え話があって、あなたはマクドナルドのハンバーガーより美味しいハンバーガーを作れますか?と質問すると何名かは「できます!」と答えるものの、ではそのハンバーガーはマックより美味しいからマックより売れますか?と聞かれると「……」となってしまいます。
世界一売れている商品=世界一美味しい、といった図式にはならないので可食部の美味しさばかりを追求し(そこに労力をかけ過ぎ)てはダメなのです。
菓子開発外注をスムーズにする方法・まとめ
当方でお勧めしない3つの項目について。1、他社の模倣品を作る 2、売価を安く設定する 3、味を追求してばかり 売れる商品作りについてはプロにお任せするのが1番です。LINEからご相談内容をお聞かせ願います。(月江直通で自動情報配信ではございません)
◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します。
商品開発をしたり、製菓業界の知見をお話したり、パティシエに技術指導をしたりしています。10年続ける人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)25年在籍している珍獣です。スイーツ技術コンサルタントとして活動中。
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