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「フリーランス」は女性パティシエが生涯仕事を続ける1つの有効な手立て
「フリーランス」はパティシエが生涯仕事を続ける有効な手立ての1つです。ここでは結婚、出産後に独立した私自身の等身大リアルや、今後の展開・方針をお伝えしたいと思います。
フリーランスのパティシエってどうなの?と思う方の1つの参考になれば嬉しいです。概要をブログに書き記しますので具体的な話は、ご質問をお待ちしております。
目次
- ○ 結婚・出産は女性パティシエの分岐点
- ○ お店勤めと、こそだての両立は難しい
- ○ フリーランスなら生涯仕事を続けられる
- ・こそだて世代のパティシエが強い理由
- ・今後の方針、展望について
- ○ フリーランス女性パティシエ・まとめ
結婚・出産は女性パティシエの分岐点
△ケークアバンチュール開業当時の様子
パティシエの離職率は高く、新卒1年で7割も辞めてしまうのですが、もう1つ大きな壁が「結婚・出産」のタイミングだと思います。数年頑張って続いたものの最終的に「こどもが生まれる」時点でトドメを刺されるイメージ。
もちろん希望して辞めたならいいのですが…本心は辞めたくないなら非常に残念だと思うのです。私は前職で製菓学校教師だったこともあり卒業生に対して、なんらかの方法で長く働ける環境が創れないか、じっと考えていました。
そこで自分が出産するタイミングで製菓学校を辞め、フリーランスとして働き方を模索し始めました。
お店勤めと、こそだての両立は難しい
△スイーツ商品開発お打ち合わせの様子
一般的な菓子店はファミリーイベントで繁忙期を迎えます。それはクリスマス・ハロウィン・ひな祭り・こどもの日・母の日…など人様が家族と過ごす日で、暦通りに休めない多忙な仕事です。
つまりパティシエは家族とすれ違いになります。特にこそだてとの相性はすこぶる悪いです。家族やこどもと一緒に過ごしたい人には継続が厳しいと言えます。では仕事が継続できる条件は何か、を以下に整理します。
・家族時間を優先できること
・拘束時間が短いこと
・急なこどもの都合でも休みが取れること
・スキルアップできること
・ブランクを作らずに済むこと
上記条件が満たせるなら働けそう、と感じる方も多いと思います(私もそのように思っていたので)
そこでMOTHER SWEETSというチームブランドを立ち上げ「スイーツ商品開発」案件を受け付け始めます。
フリーランスなら生涯仕事を続けられる
△東京二子玉川キッチンはこども歓迎
フリーランス集団のMOTHER SWEETSチーム(こそだて世代のパティシエ)で商品開発案件をシェアできたらいいな、というのが私が見る限り現状のベストな働き方だと思っています。
スイーツ商品開発の仕事とは「こんなお菓子作れます?」という一般からのご要望に「レシピ納品」や「試食品の現物送付」でお応えする事業です。主に以下の業務があります。
・材料吟味:指定農産物、素材の味を確認
・材料選定:組み合わせの良い素材を探す
・材料調達:仕入れ先を見つける、確保
・レシピ構築:材料の配合を決める、調整
・試作作業:レシピに基づき製造する
・技術指導:OEM先などで出張実施
・コンサルティング:商品化までの進行管理
これらの仕事は決まった納期があるものの、1か月単位で受注し、今日明日といった急ぎのケースはありません。日々の拘束時間は融通が利き、家族時間を優先しながら続けられますし、拘束時間も店勤務と比べ非常に短いです(1日2時間程度)
チームを組むので急な都合で誰かお休みしても仕事は進みます。またレシピ通りに作業する「通常パティシエ」よりレシピ自体を構築できる「デザイナーパティシエ」が格上のためスキルアップになります。
マザースイーツ事業所(東京二子玉川キッチン)の場合は0歳児を連れてお仕事に来てもらうなどブランクを作らずに済むことも魅力の1つだと思います。
▷パティシエがフリーでお給料相当額を稼ぎ出し家族優先の働き方をするには(←タップすると開きます)
こそだて世代のパティシエが強い理由
△マザースイーツメンバーの実績商品
マザースイーツで掲げるテーマは「プロ目線で我が子に食べさせたい・本当に美味しくて安全なお菓子」です。
・日常に溶け込める飽きがこない味
・極限まで余分(添加物)を削ぐ
・味わいと身体への優しさをバランス良く備える
世の中が求める商品像と「マザースイーツ」の提案商品が合致するケースが多くなりました。少子化の今は「こどもがいる」ことが強みになる時代。下のページからMOTHER SWEETSメンバーで携わった「過去事例」をご覧いただけます。
▷2023年 スイーツ商品開発の事例まとめ 主なご依頼案件の概要と実績(←タップすると開きます)
今後の方針、展望について
MOTHERSWEETSチームのお仕事は、もちろん増やしたいのですが、もっと私独自の属人的な仕事もしたいと考えています。一般の案件では、どうしても添加物を使わざるを得ないシーンがあったりして世の中には必要な事だから、と自分を納得させつつ作業を進めるのですが
そんな時、本当に自分の信じる物100%で構成された事業があると、心の均整が取れるのです。
その事業を『月江スイーツ』を称し裏メニュー的に進めております。精進料理ならぬ「精進菓子」というのでしょうか。私のエゴで作る究極に身体に良いスイーツです。
フリーランス女性パティシエ・まとめ
まだまだこれからで模索段階ですが、フリーランスな菓子の仕事で女性パティシエを生涯続けられる環境ができたら嬉しいです。一緒に働く仲間になってもらえる方にはレシピ構築養成講座のご用意もございます。LINEからご相談内容をお聞かせ願います。
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◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します。
商品開発をしたり、製菓業界の知見をお話したり、パティシエに技術指導をしたりしています。10年続ける人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)23年在籍している珍獣です。菓子と現場の人づくりスイーツコンサルタント。
つきえ経歴(←タップしてご覧下さい)
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