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「映えるスイーツ」を科学する 目を引く新商品を開発する方法

2017.05.04 2021.01.15 2024.7.28 更新

「映えるスイーツ」を科学する!目を引くテイクアウト新商品を開発する方法。スイーツ開発には2タイプあり、今は「どちらの」スイーツを作るのか?確認から始めます。

1つは「映え重視一過性」の商品で、もう1つが「主力商品」と呼ばれます。経験20年超えのスイーツ技術コンサルタントが分かりやすくまとめてお伝えします。

目次

奇をてらった商品は一過性のもの

「映え」商品の開発をご希望いただく場面は多いです。色や形が奇抜で「珍しい」「新しい」「他と違う」製品です。これは全体のメニュー構成の中では「にぎやかし役」に該当します。

対極には【主力商品】(キラー商品)があり、主力商品とは王道の目玉商品で看板でもあり、売れ続けることで事業の柱となる中心商品です。

映え商品は一過性で飽きられやすく、リピーターが定着しにくいので、飽きられないうちに次から次へと新商品を開発する必要があります。

「作る過程」を見せるように意識してみる

「映え」の1つの要素に「作る過程」を公開する、というのがあります。作り手の作業工程をエンタメにする手法です。スイーツが組み立てられていく様を見るのは、一般からすれば非常に驚きで興味深い!と評価されるケースは頻繁にあります。

私は職業柄、一般立ち入り不可の製造工場内に視察で入らせていただくことがあります。そこで「もちろん機械を使っているだろう」と思っていた作業が1つ1つ人間の手作業だった!と判明すると、驚きと共に、これを公開しないのは勿体ない…と感じています。

ありのままの「作る過程」が、消費者からすると一番「映える」のです。「プロの作業風景」を知ったら、その商品のファンになってくれる可能性は大きいだろうなあと感じています。


▶スライス羊羹 亀屋良長 YouTube引用
0:38~職人が羊羹をスライスする様子がTwitterでバズって話題となる

映えポイント見せ方のアイデア一覧

作業工程として喜ばれる「映え」ポイントはいくつかあります。代表的なものが以下の3つ。
1、ふわふわ、とろ~り、パリパリ、アツアツなどの擬音語が連想できるシーン
2、出来立てな感じかするシーン
3、職人技術を見て取れるシーン

1、作業工程を眺めているだけで、擬音語が連想できるショータイムになれば理想的です。2、今完成したばかり!というタイムリー感があると、わざわざ来た(並んだ)甲斐があるし、ここでしか買えない特別感も演出できます。3、華麗で軽快な手捌き(職人技)にスマホ画面が向けられ注目を集めます

このような作業工程抜きに、スイーツの完成形だけしか認知されないのであれば、それは非常に勿体ないことです。

お客様は完成形の味と形しか知らない。そこにどれだけ労力が投入されたかを知らない。完成形だけで商品の価値や良し悪しを判断されるのは惜しい。

それなりにお菓子の知識がある方でしたら(こうやって作られたんだろうなぁ)というのはある程度、想像できて手間がかかっていることや苦労があることも理解して頂けると思いますが、

一般の方のお菓子の知識はそこまで高くなく、価値を丁寧に伝えていく(過程を共有する)必要があります。

映え商品は完成前から世に出す

特に「映え」重視のスイーツを商品化する際は、3度目の試作品を【世に出す】流れで動きます。(試作に時間を費やさないこと)試作を何度も繰り返して試行錯誤を続けるのは主力商品の作り方です。

複数のアイデア候補が挙がれば全部試作し世に出してみる。そこでリアルの口コミや感想をもらえれば、再試作すれば良いのです。都度ふるいにかけられ、紆余曲折し最終的に勝ち残るメニューはこれだったねー!というストーリーをお客さまと共有していくのがおすすめです。

「推し」の商品が定番化するようゲーム感覚で参加してもらえるような商品作りが理想です。

「映える」スイーツ開発・まとめ 

「映えスイーツ」開発の理想は、最初は「映え」から入ったものの「ここのスイーツが本当に好き!」と言ってもらえる固定ファンを獲得することではないでしょうか。

見た目の奇抜さだけだと、定期的に「飽きられないよう」新商品を開発し続ける必要があります。つまり開発固定費がかかり続けます。(※当方はご依頼いただければ喜んで永続的に開発を承りますが!)

固定ファンが付きやすくなる一番の差別化は「開発秘話をどこまで魅力的に公開できるか?」です。喜ばれる商品をお届けしたい!という活動にウソがなければ、開発過程は隠すことなく公開できるはず。

商品そのもの以上に「作る過程」にスポットをあてるのが今後の売り方の主流になるでしょう。

LINEで「スイーツ開発にて」とコメントを送信いただくと【40分無料個別オンライン面談】をご用意致します。開発試作に関するご質問に何でもお答えしますので、ぜひご活用下さい。当記事を見つけていただいた御礼プレゼントになります。


◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します

ナッペや絞りでプロを極めたいパティシエや、スイーツ商品開発を行う事業者さまを応援しています。10年続く人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)24年在籍している珍獣です。

つきえ経歴(←タップしてご覧下さい)パティシエを続ける方の練習指導・コンディションを整えるパティシエトレーナー。製菓に関する知見もお話します

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