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結婚・出産後もパティシエを続けるには?新しい働き方の情報シェア

2018.3.16 2020.5.29 2023.2.26 更新

△東京二子玉川キッチンにて試作中の山田パティシエとお子さん
結婚・出産後もパティシエを続けるには?仕事一筋でなく自分の都合(家族との時間を確保しながら)お菓子の仕事を続ける方法を模索し、現在私の1人息子は遂に小学生。

産後~こどもに手がかかる時期をどう切り抜けたか?自身が実践してきた新しい働き方の情報シェアを経験20年超えのスイーツ技術コンサルタントがまとめてお伝えします。

目次

まだまだ仕事が続けやすい環境は少ない

△東京二子玉川キッチンにてこども0歳の頃
私自身「製菓学校」勤務時代に妊娠し、産前産後休暇・育児休暇を活用して職務を続けることもできました。ただ充分な制度を気兼ねなく取得できるのは1部の大企業で、仕事の実態が分かっていると遠慮もあり権利を主張しにくいのも事実。

自分のしわ寄せが○○さんにいくんだろうなぁ…と思いながら休むのも気が引けますし、復帰後も気まずいでしょう…私自身は自分の都合(家族との時間)を確保するため、製菓学校を辞め独立するのですが

オーナーパティシエになりたいとは思いませんでした。【製造販売】には開店時間+仕込みや準備・後片付けの時間もかかる。そこまで責任を持って働けないと感じました。

もっとゆるく働きたい。こどもが小さい時期は仕事より家庭優先。でもお菓子の仕事を辞めるのは勿体ない。何とか続けたい…そんな考えにピッタリな働き方が当時無かったんですね。

ないなら自分で新しい仕事を作ろう!そこから模索が始まります。

お菓子を《作る》だけが仕事ではないのかも

製菓技術、知識を「伝える」仕事

2023年現在、私は43歳。お菓子を「作る」ことはありません。「スイーツコンサルタント」と名乗りお菓子を「伝える」仕事をしています。コンサルなんて偉そうなのですが…「職業名」を聞かれた時いつも困るので一旦名前を付けました。

・企業向け、製菓知識や知見の面談
・パティシエ向け、製菓技術指導
・企業向け、スイーツ商品開発

上記3点が主な業務内容です。
ただ最初から今のスタイルではなく、住まいのある世田谷区は保育園入園も全国最難関だったりと、これまで続けてきた経緯もシェアできればと思います。

菓子教室(一般向け→プロ向け技術指導へ)

△東京二子玉川キッチンにてレッスン
とにかく拠点が必要!と500万円の借金(政策金融公庫)をし、産後に東京二子玉川キッチンが完成。こどもが2歳になるまで、どこの保育園も空きは無く、いつもキッチンに連れていました。

はじめは一般向けにレッスンをしたものの、東京にはお菓子教室が沢山あるんですね。そこで「プロ向けの技術指導」へ転向します。内容は特に「伝える」のが難しいであろう「ナッぺ絞り」に特化しました。

プロ向けナッぺ絞り技術指導

△洋菓子技能検定・試験対策の様子
現役パティシエに向けてナッぺ絞りを指導できる人は少ないだろう…と始めたレッスンが私にはピッタリでした。

一般向けと違ってショートニングや発泡スチロールを使った反復練習がメインなので
・材料管理がラク
・レッスン単価が高い
・オンライン化できた、のがメリットでした。

オンラインはスマホのチャットを活用した技術指導です。私は「伝える」のがお仕事ですからナッぺ絞りの技術をコトバで明確に伝えることができます。

こそだて中のオンラインは神でした

△スマホのチャットは隙間時間が活用できる
こそだてしていると自由になる時間が細切れになります。まとまった時間はほぼ確保不可能。オンライン技術指導が確立できたのは大きく、コロナ禍も問題なくクリアしたんです。

東京が遠い方も、お仕事が忙しいパティシエさんも受講しやすい。私にとってお菓子を作る仕事より、お菓子を伝える仕事の方がこそだてと並行しやすかったです。

チーム戦なら切り抜けられるかも

今は「こそだて世代のパティシエ」攻略法はチーム戦かな、と思っていて仲間になってくれる人を募集しています。動画内で詳しくお話しています(2分半)



【MOTHER SWEETS】という名称で
・こそだて世代のパティシエがプロ目線で
・我が子に本当に食べさせたい
・安心で美味なスイーツ、を作れないかな
と考えています。

交流会を設けているのでぜひ参加いただけると嬉しいです。以下からご覧いただけます。

女性がパティシエを続けるには・まとめ

まだまだこれからも模索中ですが、こそだて世代のパティシエは独身者のパティシエと一騎打ち!というのは難しいと思います。誰かと張り合うのでなく集まって共存するのが理想だと考えます。

ホームページブログ記事を更新することで随時情報共有して参ります。リアルタイムのお知らせやプライベート(こそだて関連)の事象はFacebook投稿(月江 瑞穂)がお勧めです。皆さまのお話も聞かせて下さい。お気軽にLINEからコメントをどうぞ(月江直通で自動情報配信ではございません)


◆月江 瑞穂(つきえ みずほ)と申します

パティシエを続ける方を応援しています。10年続ける人が、わずか1%しかいない菓子業界に(こそだてしながら)23年在籍している珍獣です

つきえ経歴(←タップしてご覧下さい)スイーツ技術コンサルタント

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