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結婚・出産後パティシエはどうなる?報告 42歳仕事こそだて両立の実情

2018.1.12 2020.1.13 2020.8.17 2022.3.13 更新

結婚出産後もパティシエって続けられる…?できれば家庭と仕事を「両立したい!」でも具体的な方法って?結婚出産は仕事にマイナスでしょ?

そこで私の実体験をお届けします。製菓業界22年、結婚出産を経て、現在「お菓子を伝える」仕事を続ける過程を共有します。ずっとパティシエを続けていきたい女性をケークアバンチュールは応援しています。

▶独立当初2016年インタビュー記事(←タップすると開きます)

目次

お菓子を「伝える」は仕事になる

私はお菓子を「伝える」仕事をしています。お菓子の難しいことを簡単に分かりやすく伝える。元々現場のパティシエで→製菓学校へ勤務→出産→フリーランス独立、という経歴です。

お菓子を伝える仕事を私は2つ持っていて、1つは「ナッぺ絞りの技術指導」あとは「スイーツ商品開発のコンサル」です。

お菓子を伝える精度を高めることで、オンライン(遠隔)でナッぺと絞りの技術指導ができたり、商品開発案件では、パティシエ(作り手)とご依頼者さん(一般の方)の通訳を担っています。

35歳で結婚、妊娠した時に「家族優先で働く」「やりがいのある仕事をする」「スキルアップを続ける」と決めています。


▲ながら5分で聴ける音声ラジオ情報。ぜひチャンネル登録下さい

女性パティシエが不安に思うこと

結婚、出産したらパティシエを続けられるんだろうか…?本音は家庭と仕事を両立したい。でも周りにそんな女性パティシエはいない…結婚、出産で仕事を辞めるのはイヤ。

きっとそこで思い浮かべたのは、お菓子を「作る」仕事だと思います。お店の工房へ朝早く出勤し、夜遅くまで働き、クリスマスが忙しい、いわゆるパティシエの現場ではないでしょうか。

確かにそれだと拘束時間が長く、こそだてとの両立は簡単ではなさそうです。私も同じように考え、以下のような工夫をしてみました。

パティシエ職の拘束時間を減らすコツ

画像G

私の労働時間は約6時間。日曜日は家族揃って休みます。こそだてしながら8時間労働はちょっと厳しい印象でした。幼稚園は9-16時半が最大の預かり時間でしたし…ではどのように拘束時間を減らしてきたか、それは追い込まれて自然にどうにかなっていた…です。

こそだてすると「自由に使える時間」が減ります。一見マイナスのようですが、例えば夏休みの最終日にまだ宿題ができてない!的な感覚で追い詰められれば「どうにかしなきゃ!」と工夫が生まれます。

今はお菓子を「作る」のを別のパティシエさんにお任せし、私は「伝える」ことに専念しています。自分にしかできないことは何か?よーく考え、それ以外を人にお任せする。それが究極の時間短縮です。

起業時(2016)は出産後にパティシエ職を継続する女性がレアケースでした。レアな分、きっと価値を持たせられる!って考えたんです。


▲世界の菓子PCG・女性の働き方を考える~2020年3月号

こそだてとパティシエ職を両立させる挑戦で製菓業界誌「世界の菓子PCG」さんから取材を頂戴しました。有名でない私が「ママパティシエ」(出産後も製菓の仕事を継続する人)として採用されたのは、単にレアだったから。

こそだてしながらお菓子の仕事を続けるのは楽しいですよ。

オンラインを取り入れる

ケークアバンチュールの「ナッペ絞りの技術指導」はオンライン(LINEのチャット)がメインです。ポイントはオンラインって実は2種類に分類されること。日時の拘束があるか、否かです。

例えば、オンライン【ビデオ通話】で「〇〇日の〇時~1時間」といった指定枠があると、融通が利きにくいんです。こどもが騒ぐとか、体調不良とか不規則な都合でやりにくくなる。

でも【チャット】なら違います。隙間時間を活用できて自由が利きやすい。場所も「東京二子玉川キッチン」でも自宅でも、移動中でもOK。自分にも受講者さんにも優しい。

もちろんチャットでもナッぺ絞りは確実に上手くなります。そこには明確なコツがあります。

受講者さんは現役パティシエ・復職パティシエがメイン層でオンラインレッスン精度は製菓学校に勤務していた頃と比べ、飛躍的に向上しました。オンラインで伝える技術は誰にも負けません。

伝えられることが無いか考える

女性パティシエさんであれば、ご自身がこれまで行ってきた仕事で「伝えられる」ことが無いか?考えるのはおススメです。

向けのお仕事を作りだせたらいいなと思っています。企業からいただく商品開発のご依頼は納期を守りさえすれば場所や時間の拘束が少ないです。

結婚・出産後も仕事を続けたい・まとめ

結論、家族を優先しながらお菓子の仕事を続けることは可能だと思います。私も会員さんとそこを目指していて、今は周囲を巻き込みながらお菓子の商品開発を進めています。
妊娠中まで製菓学校に籍があって、産後5か月で独立開業しました。プロに向けて「お菓子を教える・伝える」仕事を目指しました。お菓子を作るだけがパティシエじゃないと考えたんです。つまり自分のこれまで現場で積んだ「技術経験」と製菓学校で積んだ「授業経験」のスキルを活かしたんですね。

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